はじめに
ストラトの歴史において重要な年というのは幾つもありますが、
1963年は間違いなくその中の一つだと思います。
今回はその1963年のサウンドを意識したピックアップの比較レビューです。
短評
■Fender Custom Shop | Hand-Wound ’60/’63 Strat Pickup
2017年製CSストラトにデフォルトで載ってたPU。
プリプリとハジけるような軽快な音色で、バランスが良く弾きやすい。
爽やか。
■Seymour Duncan Custom Shop | Joe Bonamassa's '63 Cradle Rock Strat Set
ジョー・ボナマッサ氏所有の63年ストラトの音を再現したというPU。
ローミッドが豊かなドンシャリで、アタックがダントツで強い。
適度にイナタい。
■Bare Knuckle Pickups | PAT PEND '63 VENEER BOARD
イナタさというか土臭さの様な感触が欲しいなと思って購入。
ガキンとした無骨な音色で、食いつくような弾き心地。
この中では一番味付けが濃い。
比較音源
各音色はフェンダー→ダンカン→ベアナックルの順に並んでいます。
※スマホの方はListen in Browserをタップすると聴けます。
クリーン(Hughes & Kettner TriAmp mk3)
クランチ(Marshall 1959HW)
リード(BOSS SD-1w + Marshall 1959HW)
※リードは苦手なので演奏の再現度が低いです💧
いかがでしょうか。
同じ63年を模した仕様でも随分と解釈の違いがありますね。
歪が強くなるほどに聴感上の差異は少なくなっていきますが、弾いている手応えはやはりそれぞれ違います。
短評にも書きましたが、フェンダーは弾きやすいです。次にダンカン、ベアナックルの順です。個人的には、ですが。
さいごに
今回デモをアップしたPUは限定生産品であったり代理店経由だと高価だったりと、入手し易いとは言い難いのですが、同じ63年仕様のPUでもこんなに違うのかという、各メーカーの方向性の違いはお分かりいただけたかと思います。
PU選びの一助となれば幸いです。
ご訪問ありがとうございました。