藤原かずはのDTM日記

DTMを中心にギターやバンドの事などを書いています。BFD3のプリセットも公開中。

Marshall 1959HW レビュー

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念願のMarshall 1959HWを買いました。

 

毎日毎日デジマートを見張ってたかいがあった…

出てくるのは通常のリイシューや、ビンテージといってもプリント基板のものばかり。

 

半ば諦めかけで「今日もないだろうなー」なんて見てたら中古で2台発見。

心臓バクバク言いながらポチりました笑

 

…そんな話はどうでもいいですか。そうですね。

 

では音を聴いていただきましょう。

スマホの方はListen in Browserをタップすると聴けます。


 ※プレーヤーが表示されない場合はページを更新してください。

 

まずはハイゲインでもなくクランチでもなく…ってとこですね。

ギターはGibson Les Paul Jr. Specialです。

 

アンプのセッティングはこう。

 

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ほぼオール2時です。

 

買って数日はひたすらフルテンで悦に入ってたんですが、

いざ録音してみたら音像がデカすぎて他の楽器をマスキングしてたので、

丁度いいところを探していたらこうなりました。

 

 ちなみにSoftubeの1959シミュで同じセッティングにしても同じ音は出ません。

 

最初は「なんだSoftubeダメじゃん」とか思ったんですけど、

あちらは67年初期製のシミュ、こちらは68年製のリイシューということで、

模した年式が違うんですね。

で、1959って特に初期の頃は目まぐるしく仕様変更してたらしく、

たった一年でまるで別のモデルかってくらい音が違うそうです。

 

それではもう一曲…一リフ?

 

 

今度はテレキャス…ではなく、Gibson Les Paul Traditional。

アンプはこう。

 

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これはもうSoftubeのシミュでは出せない音だと思います。

Volume Ⅰのローカット具合が全然違うんですよね。

 

レスポールのミックスのローがスパッとなくなって、

ハイもギラッとしてシングルコイルのようです。

 

私が1959と聞いて連想してた音って、Softubeのシミュよりこっちです。

歪みが細かくて、リードは適度に太くThe王道な音で、でもクランチはギョリンギョリンみたいな。

 

ちなみに普通のリイシューは弾いたことがないので、

ハンドワイヤードとの違いはわかりません。

 

まぁSweet Honey ODのプリント基板とハンドワイヤードを弾き比べた時に、

太さ、立ち上がりの速さ、立体感が圧倒的に違うなと感じたので、

そんな感じなんじゃないでしょうか?(それを期待して見に来た人スミマセン…)

 

本当はもう一曲クリーンもアップしようかと思ったんですが、

ちょっとクリーンでいい音を作るのに苦戦してまして…

録れたら追加でアップします。

 

以上、Marshall 1959HWのレビューでした~ノシ

 

 あ、もちろん家で爆音でなんて鳴らせないので、

下記のアッテネーターを使いました。

参考までに。

kazuha-fujiwara.hatenablog.com

 

【追記】

クリーンを作るはずがメタルを作ってしまいました笑

せっかくなのでアップします。

 

 

セッティングはこんな感じで、ギターはGibson Les Paul Traditionalです。

 

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これプラス、オーバードライブ(Sweet Honey OD)でブーストしてます。

ブーストはほんとに軽く、DRIVEツマミが8時と9時の間くらいです。

 

今どきのメタルやV系を何曲か聴いてみたら、実はあまり歪んでなくて、でもハイがギラッとしててローも出てるな…と感じたので、

VOLUMEⅠ(高域)はクランチ程度にして、VOLUMEⅡ(低域)をドスンと出してみました。

 

即席ながら、なかなかそれっぽい音になったんじゃないかなーと思います。

 

【追記2】

クリーン録りました。

 

 

ギターはFender American Vintage '57 Stratocaster。

セッティングはこう。

 

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リンクしてないのに両方のVOLUMEを使っているのがポイントですね。

 

INPUTⅠではキャリキャリ過ぎる。

INPUTⅡではモコモコ過ぎる。

 

一体どうしたら…と思ってあれこれいじっていたら、

なんかリンクなしでも微妙にⅠが効いてる気がする…いや、これ効いてるわ、と。

 

他の個体ではどうか分かりませんが、私の個体ではこうなりました。

 

うーん…ちょっとズルした気分…

Ampeg SVT-VR シミュレーターのレビュー

ベース録音といえばラインだったり、サンズをかましたり、最近の流行りだとアンプとラインを混ぜたりとありますが、

私はベースアンプのシミュレーターを使ってます。

 

特によく使うのはAmpeg SVT-VRのシミュレーターだったりするんですが、

これAmpliTube版とBrainworx版があるんですよね。

 

で、今まで何となく感覚的に使い分けていたんですが、

実際どんくらい音違うのか?と、ふと思いまして。

 

ほぼ同じようなセッティングで比較してみる事にしました。

 

チェーン:

TSE Audio BOD(フリーのサンズアンプシミュ)

SVTシミュ(キャビシミュは外す)

Kazrog Recabinet(キャビIR)

waves CLA-76(コンプ)

 

まずはAmpliTube。スマホの方はListen in Browserをタップすると聴けます。

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そしてBrainworx

 

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ふむ…あんまり変わらんな。

オケに混ぜたら多分わからない。

 

いや違うといえば違うんですけどね。

Brainworxはローがスッキリしてるなーとか。

AmpliTubeはちょっとツヤがあるなーとか。

 

まぁ同じようなセッティングとはいえ全く同じではないので、

その微妙な違いかなとも思います。

 

ただ、EQの効き方には違いがありました。

MidのEQなんですが、Brainworxは直線的に上がっていくのに対し、

AmpliTubeは9.5から10までの間で急にグイっと上がります。

 

実機を触ったことがないので、どっちが本物っぽいのかはわかりませんが、

Brainworxの方が音作りしやすいかな、と。

 

今までのように感覚で使い分けるもよし、

音なんて気にしないで軽いほうを使うもよしって感じですかね。

MXR Dookie Drive レビュー

MXRのDookie Drive買いました。

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使いやすいマーシャル系ペダルが欲しかったってのと、
単純にビリー・ジョー・アームストロングの音が好きだからってのが半々…いや、2:8くらいで、発表後すぐ予約しました。

いやー待たされた笑

 

で、アルバムDookieのギターサウンドを再現したペダルってことで、
早速Dookieの大ヒット曲Basket Caseのイントロだけサクっと録ってみました。

 

スマホの方はListen in Browserをタップすると聴けます。

 

 ※37秒くらいからリズム隊が入ってきます。

 

どうでしょうか?
近いといえば近いような、でもやっぱり違うような…
個人的には本人の音源のような弾力感が無いのが気になります。

 

ちょっと実物のマーシャルとは感触が違うかなと思いました。

どっちかというとモダンなハイゲインアンプに近いような圧縮感や密度感がありますね。

マーシャルはもっと抑揚があってサラッとしたイメージ。 

 

あとマーシャル系ペダルって共通してハイが毛羽立ったようなチリチリ感があると思うんですけど、
このDookie Driveもやっぱりそれがあります。

ハイをロールオフさせた後にプレゼンスを付け加えたような感じというか。

 

期待しすぎた部分もあって辛口な評価になってしまいましたが(比較対象がどうしても本人の音源になってしまうので仕方がないかと)、普通にペダルとしては良い歪みだと思うので、購入してよかったです。

 

次の練習に持っていこう^^

Marshall Origin レビュー

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買いました。

Marshall Origin 50H。

 

NAMM SHOWで発表されて以来ずっっっと待ってました。

もう試奏なんかせずに予約買いです。

 

で、早速デモを録りました。

スマホの方はListen in Browserをタップすると聴けます。

 

 

もうね。個人的にどストライクです。

ビリー・ジョー・アームストロングの音ですよ。

 

最後のアルペジオはグリーンデイっぽくないですが、

デモとしてクリーンもあった方が良いかなってことで入れました。

 

今回のデモの音作りは3パターンです。

 

 

まずメインのバッキングがコチラ。

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はい。ゲイン以外フルテンです。

 

一部では歪まないアンプなんて言われてますが、

マスターを上げればブーストOFFでもこれくらい歪みます。

 

逆にゲインは上げすぎると低音が潰れるので 、1時までしか上げてません。

 

ギターはGibson LP Specialです。

 

追記:マスターを全開にすると、イコライザーとプレゼンスはほとんど効かないので、TILTで音作りをします。おもちゃアンプのTONEみたいな役割と言えます。

フルテンにしたのは気分です。

 

追記2:この設定での歪み具合はJTM45くらいです。「1959に似てる」なんて記事を見ましたが、そこまでは歪まないと思います。

 

※1959HWの記事を書きました。

kazuha-fujiwara.hatenablog.com

 

次に出だしのクランチ。

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マスターを1時に、プレゼンスを12時にしました。

 

これくらいでもそこそこ歪んでいるので、大音量でクリーンを出したい人には向かないアンプかもしれません。

 

最後にクリーン。

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EQはフラットな感じで。

これはストラトで録りました。

 

ケトナーみたいなフラットでハイファイなクリーンではないですが、

このパリーンとしたマーシャルらしい音、好きです。

 

元々ギターの音はなんでも好きなタイプなので、

こういうビンテージ志向のアンプも欲しかったんですよね。

 

もう大満足。しばらくはこのOriginで遊び倒そうと思います。

 

ちなみにこのデモは家で録ったんですが、

もちろんプライベートスタジオや防音室なんかは無いので、下記のアッテネーターを使いました。

 

kazuha-fujiwara.hatenablog.com

 

ちょっと値は張りますが、ほんと良いアッテネーターなのでおすすめです。

 

Pioneer SE-MASTER1をSonarworksに預けてみた

Sonarworksとはスピーカー、ヘッドホンの音響補正ソフト:Reference 4や、

ヘッドホン、イヤホンの簡易補正ソフト:Tru-Fiを開発・販売しているラトビアの企業です。

 

本社にヘッドホンを送ると、周波数特性を計測してそれ専用の補正データを作ってくれる有料サービスもあります。
※ただし代理店にはそのサービスはありません。

 

そんなSonarworks社に、
日本の職人が手作業で組み上げたハイエンドヘッドホンPioneer SE-MASTER1を送ってみました。

 

結果がコチラ

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Oh…ドンシャリホンだとは思っていけどこれほどとは…

 

まぁ同じくPioneerの1万円くらいのイヤホンを買った時もドンシャリだったので、
これがこのメーカーの方向性なのかもしれないですね。

 

アンプはフラットなんだけどなー。

 

で、肝心の補正後の音はと言うと、「これフラットか?」と思うほどハイミッドが出ている…

かなり耳にヒリヒリ来るので、EQで2.5kHzを8dB程下げてやるといい塩梅になりました。

 

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うーん、計測ミス…?

 

さて今回は少し残念な結果になりましたがこのReference 4。

フラットにするからといって、全てのヘッドホンが同じ音になるかというとそうでもなく、

例えば私の所有しているSE-MASTER1とFOSTEX T50RP mk3nでは、補正後の音が大きく異なります。

 

SE-MASTER1は開放型ならではの自然な広がりがあるし、やはり定位感が素晴らしいです。

対してT50RPは樹脂ハウジングのパコパコした鳴りが乗っているし、定位感も甘いです。

 

ヘッドホンの素性はそのまま残る感じですね。

日本の代理店のHPで「チープなドンシャリホンが高級モニターヘッドホンの音に!」なんてコメントがありましたが、

ありゃあウソです。

 

元々フラットなSHURE SHR1840なんかを、ちょっと補正してやるくらいが良さそうですね。

 

補足…

Reference 4はサポートしているヘッドホン(その数約130種類)の平均的な周波数特性を見れるので、

高価なヘッドホンを購入する前などに参考にするのも良いかもしれません。

Headphone Editionなら99ユーロで買えますし、3週間の体験版もあるので、

導入コストはそう高くないと思います。

Torpedo Wall of Sound レビュー

※Torpedo WoSを含む4種類のキャビネットシミュレーターの比較記事を書きました。 

kazuha-fujiwara.hatenablog.com

 

↓本編

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いきなりですが以下2つの音源を聴いて下さい。

スマホの方はListen in Browserをタップすると聴けます。

 

 

実はこの2つ、どちらかが本物のキャビで録った音で、

もう片方はシミュレートのキャビで録った音です。

(アンプは両方共本物です)

 

途中で切り替えるとこんな感じ。

 

音色の違いは分かっても、

どちらが本物かを当てられる人は少ないんじゃないでしょうか。

 

正解は①がシミュ。②が本物です。…アレ、逆だったかな?

 

ともあれ上の音源を聴いていただいたのは、

このTorpedo Walll of Sound(以下WoS)の出来の良さを分かっていただく為です。

 

キャビシミュと言えば他にもRedWirezやRecabinetなどが人気ですが、

本物と混ぜて使えると思えたのはWoSが初めてです。

位相を調節できるのがポイントですね。

 

フリーでダウンロードでき、

キャビ一個あたり約700円で追加出来るというのも好感が持てます。

 

この記事の前に書いたTorpedo Reloadも凄く良かったし、

個人的に今Two Notesがアツいです。Le Bass超欲しい…

 

最後に今回の音源に使ったプリセットをアップします。

下からダウンロードしたファイルを

C:\Program Files (x86)\Two Notes Audio Engineering\Presets

にコピーすれば使えるようになるハズです。

 

 

それでは、良き宅録ライフを(^^)/~~

 

※因みに正解の詳細は

①…WoSのMarshall Slash modelシミュ(マイク:SM57+R121)、

②が本物のMarshall 1960AをVintage30に換装した物(マイク:SM57+AT4050)

です。

Torpedo Reload レビュー

すごく良いアッテネーターを買ったので、

自慢紹介します。

 

Two Notes Torpedo Reload

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正確にはアッテネーターではなく、

アッテネーター兼ロードボックス兼リアンプボックス兼DIという複合機です。

 

で、何が良いかと言うと、とにかく音が良いんです。

アッテネーターというと、

利便性のために音質が犠牲になるのは仕方ないというイメージがありますが、

Torpedo Reloadはそんなトレードオフを必要としません。

 

早速ですが以下のmp3でご確認いただきたい。

スマホの方はListen in Browserをタップすると聴けます。

 

アッテネーターを通さない音

アッテネーターを通した音

※演奏のばらつきによる音色の変化を防ぐため、同機のリアンプ機能を使って録音しました。

 

ほとんど音変わらないですよね?

上の2つを交互に切り替えるとこんな感じです。

切り替わってるポイント分かりますか? 

恥ずかしながら私は分かりません(笑)

JVMでは非常に音質差が少ない結果となりましたが、GrandMeister36では若干の違いがありました。GrandMeisterの出力インピーダンスは8-16ohmと書かれており、普通のアンプの様に8なら8、16なら16と定まっていないのが原因かと思います。)

 

またアッテネートの効きも非常に良く、

真夜中にMarshall JVM410をフルボリュームで鳴らせます。

 

これだけ高性能なアッテネーターとリアンプボックスとDIが一緒になって8万弱ですので、別々に買うより若干安く収まることもポイントが高いです。

(アッテネーターだけが欲しいという方には少々高価になりますが…)

 

どこも品切れ状態であるところを見ると、あんまり人気の高い商品ではなさそうですが、

これはかなりオススメです。