Sonarworksとはスピーカー、ヘッドホンの音響補正ソフト:Reference 4や、
ヘッドホン、イヤホンの簡易補正ソフト:Tru-Fiを開発・販売しているラトビアの企業です。
本社にヘッドホンを送ると、周波数特性を計測してそれ専用の補正データを作ってくれる有料サービスもあります。
※ただし代理店にはそのサービスはありません。
そんなSonarworks社に、
日本の職人が手作業で組み上げたハイエンドヘッドホンPioneer SE-MASTER1を送ってみました。
結果がコチラ
Oh…ドンシャリホンだとは思っていけどこれほどとは…
まぁ同じくPioneerの1万円くらいのイヤホンを買った時もドンシャリだったので、
これがこのメーカーの方向性なのかもしれないですね。
アンプはフラットなんだけどなー。
で、肝心の補正後の音はと言うと、「これフラットか?」と思うほどハイミッドが出ている…
かなり耳にヒリヒリ来るので、EQで2.5kHzを8dB程下げてやるといい塩梅になりました。
うーん、計測ミス…?
さて今回は少し残念な結果になりましたがこのReference 4。
フラットにするからといって、全てのヘッドホンが同じ音になるかというとそうでもなく、
例えば私の所有しているSE-MASTER1とFOSTEX T50RP mk3nでは、補正後の音が大きく異なります。
SE-MASTER1は開放型ならではの自然な広がりがあるし、やはり定位感が素晴らしいです。
対してT50RPは樹脂ハウジングのパコパコした鳴りが乗っているし、定位感も甘いです。
ヘッドホンの素性はそのまま残る感じですね。
日本の代理店のHPで「チープなドンシャリホンが高級モニターヘッドホンの音に!」なんてコメントがありましたが、
ありゃあウソです。
元々フラットなSHURE SHR1840なんかを、ちょっと補正してやるくらいが良さそうですね。
補足…
Reference 4はサポートしているヘッドホン(その数約130種類)の平均的な周波数特性を見れるので、
高価なヘッドホンを購入する前などに参考にするのも良いかもしれません。
Headphone Editionなら99ユーロで買えますし、3週間の体験版もあるので、
導入コストはそう高くないと思います。